【2025年最新版】横浜市の屋根修理で使える補助金はある？条件や費用を抑える方法を徹底解説

横浜市で屋根修理を検討中で、「工事費用が高額になりそうで心配」「横浜市で使える補助金があるなら活用したい」と考えている方もいるのではないでしょうか。

結論からいうと、2025年10月現在、横浜市には「屋根修理そのもの」を対象とした補助金制度はありません。

ただし、工事の目的を耐震化や省エネ化とすることで、国や市の関連制度を利用できる可能性が残されています。

本記事では、2025年10月現在の最新情報に基づき、横浜市の屋根修理で利用できる可能性のある補助金や、補助金が使えない場合でも費用を抑える方法を詳しく解説しています。

ぜひこの情報を活用して、予算を抑えながらご自宅にあった屋根修理を実現しましょう。

【結論】2025年10月現在、横浜市で屋根修理に活用できる補助金制度はない

2025年10月現在、横浜市が独自に実施している制度の中で、「屋根修理」そのものを直接の目的とした補助金制度は存在しません。

横浜市の公式ホームページには、「外壁塗装や屋根の補修・葺き替えに対する補助制度はない」と明記されています。

これは、公的な補助金が、耐震化・省エネルギー化・バリアフリー化など、公益性が高い改修工事に重点的に配分される傾向があるためです。

ただし、以下のように工事の目的を組み替えることで、関連する補助金制度の対象となる可能性が残されています。

• 耐震性の向上：重い瓦屋根から軽量な金属屋根へ葺き替える（屋根軽量化）
• 省エネ性の向上：屋根修理と同時に、屋根や天井に断熱改修を施す（断熱化）

補助金や助成金の制度は年度ごとに更新されています。

屋根修理と併せて性能向上リフォームを検討する場合は、必ず市の公式ウェブサイトや公表資料で、条件や受付状況を確認することが重要です。

参考：横浜市｜外壁塗装、屋根の補修に対する補助制度はありますか。

横浜市で屋根修理に使える可能性のある補助金・助成金制度

前述の通り、横浜市では一般的な屋根修理は補助金の対象外です。

ただし、耐震化や省エネ化といった「性能向上リフォーム」の一環として屋根工事を行う場合、以下の制度を活用できる可能性があります。

制度名	主な対象工事（屋根関連）	補助上限額（2025年度）
横浜市木造住宅耐震改修促進事業	屋根の軽量化（葺き替え）	一般住宅は最大115万円
住宅省エネ2025キャンペーン	屋根・天井の断熱改修	最大200万円（他工事と合算）
長期優良住宅化リフォーム推進事業	劣化対策・耐震としての葺き替え・防水など	最大160万円（＋αあり）

ただし、これらの制度を利用するには、それぞれ対象となる住宅や工事内容などを満たす必要があります。詳しく見ていきましょう。

横浜市木造住宅耐震改修促進事業｜屋根の軽量化で補助対象になるケースあり

横浜市木造住宅耐震改修促進事業は、横浜市が実施している地震に強いまちづくりを目指すための制度です。

耐震性を向上させる工事の一環として屋根の軽量化（葺き替え）を行う場合、補助対象となる可能性があります。

この制度を利用するための主な対象条件と補助内容は、以下の通りです。

大項目	小項目	詳細
対象条件	対象となる住宅	主に旧耐震基準（1981年5月31日以前）の木造住宅 ※2025年度（令和7年度）からは、1981年6月～2000年5月までに建築された住宅も、耐震診断の結果次第で対象に追加
	必須の工事条件	有資格者の耐震診断で「上部構造評点1.0未満」と診断され、それを「1.0以上」に改善する耐震改修工事であること ※上記の条件を満たす耐震改修の一環として、重い瓦屋根を軽量な金属屋根などに葺き替える（屋根軽量化）工事は補助対象に含まれる
補助内容	補助上限額（令和7年）	一般世帯：最大115万円 市・県民税非課税世帯等：最大155万円

このように、あくまで耐震改修が主目的であり、屋根修理単体では利用できません。また、補助金を利用するには必ず「着工前」の申請が必須となりますので注意しましょう。

住宅省エネ2025キャンペーン｜断熱改修を伴う屋根リフォームで対象に

住宅省エネ2025キャンペーンは、国（国土交通省・経済産業省・環境省）が主導する、住宅の省エネ化を推進するための大規模な補助金事業です。

2025年10月時点では、2026年度のキャンペーンは未公表で、最新枠は2025年度実施分となります。

この制度についての詳細や補助金額は、以下の通りです。

項目	詳細
対象工事	屋根の修理と同時に、屋根や天井の断熱改修工事を組み込んだ場合、その断熱改修部分が補助対象 （屋根修理そのものは対象外）
2025年度の補助金額（定額）	屋根の断熱改修：3万円 天井の断熱改修：6万円

これらの工事に加えて、窓の断熱改修など他の対象工事と合算すると、最大200万円規模の補助が受けられる可能性があります。

住宅省エネ2025キャンペーンの申請は、あらかじめキャンペーン事務局に事業者登録をしている施工業者や販売事業者登録事業者を通じてのみ可能です。

加えて、これらの国の補助金は、予算が上限に達し次第終了する先着予算消化型となるのが一般的です。

2026年度以降に同様のキャンペーンが実施される場合は、制度が公表されたら早めに登録事業者に相談し、申請準備を整えておくと良いでしょう。

長期優良住宅化リフォーム推進事業｜住宅性能全体を高める改修で屋根工事も補助対象

長期優良住宅化リフォーム推進事業は、長く快適に住み続けられるようにするための総合的な性能向上リフォームを支援する国の制度です。

単なる修繕ではなく、劣化対策、耐震性、省エネ性などを一体的に高める改修が支援対象となります。

この制度の詳細は以下の通りです。

項目	詳細
補助対象	屋根の葺き替えなどが、劣化対策や耐震性向上といった性能向上の要件を満たす工事として認められた場合
要件	・工事の前に専門家によるインスペクション（住宅診断）が必須 ・工事後の長期維持保全計画を作成・提出が必要 ※「住宅省エネキャンペーン」同様に、申請は登録事業者が行う
補助金額（令和7年度）	評価基準型：最大80万円 認定長期優良住宅型：最大160万円 ※三世代同居対応改修工事などを実施する場合は50万円プラス（最大210万円）

長期優良住宅化リフォーム推進事業は、補助額が大きい反面、インスペクションや計画書の提出など、満たすべき要件も多くなっています。

こちらの記事では、雨漏り修理の際に使える助成金について解説しています。あわせてご覧ください。

横浜市で補助金がなくても屋根修理費用を抑える方法

補助金の条件に合致しなかった場合でも、屋根修理の費用負担を軽減する方法はいくつかあります。屋根修理はまとまった費用がかかるからこそ、補助金以外にも費用負担を軽減する方法を知っておくことが重要です。

この章では、屋根修理費用を押さえつつ質の高い工事を実現する方法を紹介します。

• 災害による損傷は火災保険を活用して自己負担を軽減する
• 複数業者への相見積もりで価格の相場をつかむ
• 工法の選び方でコストを抑える
• 施工時期とスケジュールを工夫する
• 外壁塗装や雨樋修理などと同時に施工して足場費用を共有する

災害による損傷は火災保険を活用して自己負担を軽減する

屋根の損傷が経年劣化ではなく、台風・突風・雹（ひょう）などの自然災害によるものであれば、火災保険の風災補償が適用される可能性があります。

火災保険を活用する際の主なポイントは以下の通りです。

項目	内容
適用対象	台風、突風、雹（ひょう）などの自然災害が原因の損傷
対象外	経年劣化やメンテナンス不足が原因の損傷
申請期限	原則として被害発生から3年以内
主な提出物	被害箇所の写真、災害損傷と劣化を切り分けた見積書
ポイント	棟板金の浮きや瓦の割れなど軽微な損傷も対象になる場合あり

これらの申請準備には専門的な判断が求められるため、被害調査や書類作成をサポートしてくれる、火災保険の申請実績が豊富な専門業者に相談するとスムーズです。

複数業者への相見積もりで価格の相場をつかむ

屋根修理の費用を抑える上で、基本となるのが相見積もりです。1社だけの見積もりでは、提示された金額が適正かどうかの判断がつかず、割高な契約を結んでしまうおそれがあります。

相見積もりでは、以下の項目の比較が重要です。

• 足場代
• 材料費
• 人件費
• 廃材処分費　など

見積書のなかで、「屋根修理一式」といったあいまいな項目がある場合は、内訳が不透明なため注意が必要です。

最低でも3社に見積もりを依頼し、費用や提案内容、担当者の対応などを総合的に比較すると、適正価格で信頼できる業者を選びやすくなります。

工法の選び方でコストを抑える

屋根の状態によって、最適な工法は異なります。屋根の状態に見合わない過剰な工事を避け、必要十分な工法を選ぶことが、コスト削減につながります。

以下に主な工法の特徴、費用目安、選び方を表にまとめました。

工法	費用目安	選び方
部分補修	約3万～30万円	瓦の差し替え、棟板金の交換など、軽微な破損の場合。
カバー工法	約80万～120万円	既存の屋根材の上に新しい屋根材を重ねる。 既存の下地が健全な場合。
葺き替え	約100万～250万円	既存の屋根材をすべて撤去し、下地から新しくする。 雨漏りがひどい・下地が腐食している場合。

まずは専門業者に屋根の状態を正確に診断してもらい、現状に最も適した工法を選定することが重要です。無駄な全面葺き替えなどを避けると、費用を大幅に削減できます。

施工時期とスケジュールを工夫する

屋根修理を業者に施工時期とスケジュールを工夫することも検討しましょう。工事を依頼するタイミングによって、かかる費用が変わる可能性があるためです。

春や秋といった屋根工事の繁忙期を避け、比較的依頼が少ない夏や冬といった閑散期に依頼すると、業者によってはコスト交渉がしやすくなる場合があります。

また、天候が安定している時期に施工できれば、雨天による順延が減り、工期短縮につながるケースも考えられます。

早めに業者に相談・予約すると、スケジュールを柔軟に調整してもらえることもあるでしょう。

補助金や火災保険を利用する場合は、それぞれの申請期限や手続き期間を考慮して、最適なタイミングを決めることが大切です。

外壁塗装や雨樋修理などと同時に施工して足場費用を共有する

屋根修理の総費用において、大きな割合を占めるのが高額な足場の設置・解体費用です。この費用をいかに効率よく活用するかが、コスト削減の重要なポイントとなります。

もし外壁塗装や雨樋の修理も検討しているのであれば、屋根修理と同時に施工することをおすすめします。

別々に行えばその都度かかる足場費用を1回分にまとめられ、さらに工事が一度で済むため全体の工期も短縮可能です。また、人件費のような追加コストを抑えることにもつながります。

さらに、足場があるうちにしかできない、雨樋のゆがみや破損といった高所の劣化箇所をまとめて点検・補修できる点も大きなメリットです。

外壁塗装と屋根修理を同時に施工する方法は、以下の記事で詳しく解説しています。あわせてご覧ください。

横浜市の屋根修理で補助金・火災保険を活用する手続き

補助金や火災保険を利用する場合、手続きの順序が非常に重要です。とくに補助金は「着工前の申請」が鉄則となります。

それぞれの申請の流れを見ていきましょう。

補助金申請の流れ

補助金を利用する場合、一般的な申請の流れを知っておくことが大切です。制度によって多少異なりますが、おおむね以下のステップで進みます。

1. 制度の条件を確認し、対象かどうかを判断する。
2. 工事内容と見積書を用意し、交付申請書を提出する。
3. 交付決定通知後に契約・着工する（着工前申請が必須）。
4. 工事完了後、実績報告書・領収書・写真などを提出。入金を待つ。

このように、申請から入金までには多くのステップがあり、時間もかかります。

必要な書類も多岐にわたるため、補助金申請の実績が豊富な専門業者に相談しながら進めると安心です。

火災保険利用の流れ

火災保険を申請する際も、適切な手順を踏むことがスムーズな認定につながります。被害に気づいたら、慌ててすぐに修理せず、まずは以下の流れで進めましょう。

1. 被害の記録を取る（発生日や写真、動画など）
2. 信頼できる屋根業者に調査を依頼し、損傷評価や見積書を作ってもらう。
3. 写真と見積書を添付して保険会社に申請する。鑑定人が侵害状況を調査する。
4. 保険会社の審査後、認定金額が決定する。
5. 補償金を利用して修理。完了報告を行う

ポイントは、保険会社に連絡する前に、まず信頼できる業者に「その損傷が災害によるものである」という客観的な証拠（写真や見積書）を揃えてもらうことです。

これにより、保険会社の審査がスムーズに進みやすくなります。

申請前の要確認事項

補助金や保険の申請で失敗しないために、手続きを始める前に必ず確認しておきたい重要な注意点があります。

とくに以下の4つのポイントは、見落とすと申請が通らなかったり、補助金が受け取れなくなったりする可能性があるため、注意が必要です。

ポイント	詳細
着工前申請の徹底（補助金制度の場合）	・「交付決定通知書」が届くまで、工事の契約や着工はしない ・フライング（事前着工）すると補助金が受け取れなくなる
適格要件の事前確認	対象住宅の築年数や構造、納税状況などをチェックする
登録事業者の確認（国の制度を利用する場合）	国の制度で求められる「登録事業者」による施工かどうかを確認する
必要書類の準備	登記簿謄本や図面など必要な書類を用意する

これらの準備には時間がかかるものも多いため、補助金や保険の活用を検討し始めたら、なるべく早めに専門業者と相談しながら進めることをおすすめします。

まとめ｜横浜市で屋根修理をするなら補助金活用や業者のサポートで費用を抑えよう

横浜市には屋根修理そのものを対象とした補助金はないものの、耐震化や省エネ化の工事と組み合わせることで、市や国の制度を活用できる可能性があります。

また、補助金が使えなくても、適切な工法の選定や足場の共同利用といった工夫次第で、修理費用を大きく抑えることが可能です。

いずれの方法を採るにせよ、屋根修理の費用をおさえるためには補助金や保険申請の知識・実績が豊富で、屋根の状態を的確に診断してくれる優良な業者を見つけることです。

弊社「リズムペイント」は、横浜市近郊エリアを中心に、屋根修理や塗装工事を行っています。

横浜市で屋根修理をご検討中の方は、ぜひ無料の屋根の状態診断やお見積もりから、お気軽にご相談ください。

横浜市の屋根修理と補助金に関するよくある質問