「外壁カバー工法のメリット・デメリットは?」
「カバー工法なら費用を抑えられるって本当?」
「外壁リフォームはカバー工法と塗装、どちらを選ぶべき?」
この記事をお読みのあなたは、外壁リフォームを検討中に「カバー工法」を知り、メリットやデメリットについて調べているのではないでしょうか。
外壁のカバー工法とは「いまの外壁の上に新しい外壁を重ね張りするリフォーム方法」です。
一般的な外壁塗装や張り替えにはないメリットがあるため、近年人気が高まっています。
この記事では、外壁カバー工法の特徴やメリット・デメリット、費用、外壁カバー工法を行うタイミングについて解説します。
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【基礎知識】外壁リフォームにおけるカバー工法の特徴2つ
外壁カバー工法には、以下2つの特徴があります。
- いまの外壁を撤去せず新しい外壁を重ね張りする
- 選べる外壁は基本的に「金属サイディング」
それぞれ詳しく解説しますので、外壁塗装や張り替えとの違いを把握しましょう。
いまの外壁を撤去せず新しい外壁を重ね張りする
外壁カバー工法とは、いまの外壁の上に新しい外壁を重ね張り(カバー)するリフォーム方法です。
外壁の傷み(ひび割れ・反り・表面のはがれ)が激しかったり、外壁から雨漏りしていたりする場合の改修手段として利用されます。
外壁を新しくする点は張り替えと同じですが、大きく異なるのは、いまの外壁(古い外壁)を撤去せず残したままにすることです。
カバー工法では耐久性に優れた外壁を重ね張りするため、10年ごとに塗装する場合と比べてメンテナンス回数を削減できます。
選べる外壁は基本的に「金属サイディング」
カバー工法で新しい外壁に選べるのは、基本的に軽量の「金属サイディング」のみとなります。金属サイディングとは、鉄やアルミでできた外壁のことです。
材質は「ガルバリウム鋼板」または「アルミニウム」
外壁カバー工法で用いられる金属サイディングの材質は、ガルバリウム鋼板またはアルミニウムです。
ガルバリウム鋼板とは、鋼板(鉄板)に、アルミニウム・亜鉛・シリコンのメッキを施したもので、ガルバやGL鋼板とも呼ばれます。
ガルバリウム鋼板・アルミニウムはサビにとても強く、耐久年数も20〜30年と長いのが特徴です。
なお、価格はアルミニウム製の方が上がるため、予算に合わせて選びましょう。
窯業系や樹脂系サイディングが使われることもある
施工例は少ないものの、カバー工法では以下のような外壁が使われることもあります。
- 窯業系サイディング(セメントが原料の外壁)
- 樹脂系サイディング(プラスチック製の外壁)
しかし、窯業系サイディングは金属サイディングの4〜5倍も重く、外壁が二重になるカバー工法には適していません。
樹脂サイディングは軽量でカバー工法に向きますが、日本ではあまり普及しておらず、施工業者が限られます(2025年時点)。
そのため、外壁カバー工法では、金属サイディングのなかから好みのデザインを選ぶと考えましょう。
外壁リフォームでカバー工法を採用する3つのメリット
外壁カバー工法のメリットは、以下の3つです。
- 家の外観デザインを一新できる
- 断熱性・防音性アップが期待できる
- 張り替えより費用が安く・工期が短い
外壁塗装や張り替えと比較検討できるよう、それぞれの内容を理解しましょう。
家の外観デザインを一新できる
外壁カバー工法では、新しい外壁の色やデザインを自由に選べます。そのため、家の外観を新築のように一新できるのがメリットです。
たとえば、古いモルタル外壁を黒基調のモダンな外観にしたり、日本家屋を洋風にリフォームしたりできます。また、色・模様が異なる外壁を組み合わせて高級感を演出することも可能です。
リフォームを機に、おしゃれなデザインに変えてみたい、ほかの家とは違う個性的な外観にしたい場合、外壁カバー工法は選択肢のひとつといえるでしょう。
断熱性・防音性アップが期待できる
外壁カバー工法を行うと、断熱性・防音性アップが期待できます。二重の外壁に加え、断熱性と防音性に優れた金属サイディング(断熱材一体型サイディング)を使用するためです。
実際、外壁カバー工法でリフォーム後に「暖房の効きが良くなった」「音が外に漏れにくくなった」などの効果を実感する声もあります。
夏涼しく冬暖かい家に住みたい、冷暖房費を節約したい、車や電車の音が気になる方は、外壁カバー工法を検討すると良いでしょう。
ただし、もともと断熱性が高い家や窓が多い家は、効果を実感しにくいこともあります。
気になる場合は外壁カバー工法の業者に、どのくらい断熱性・防音性アップが見込めるか確認してみてください。
張り替えより費用が安く・工期が短い
外壁カバー工法では、古い外壁を処分する手間や費用がかかりません。そのため、張り替えより施工費が安く、工期も短い傾向にあります。
工事内容にもよりますが、張り替えと比べると、外壁カバー工法の費用は「20〜80万円」ほど安くなり、工期も一週間ほど短縮できます。ただし、あくまでも参考値のため、正確な費用と工期を知りたい場合は見積りを取るのが確実です。
また、アスベストを含む外壁は処分費が高額ですが、外壁カバー工法なら負担しなくて済むのもメリットといえるでしょう。
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外壁リフォームでカバー工法を検討するときの3つの注意点
外壁カバー工法を検討する際は、以下3つの注意点もおさえておきましょう。
- 外壁の下地に異常があると施工できない
- 二重の外壁で建物が重くなり耐震性に影響する
- 古い壁と新しい壁の間に結露が発生しやすい
外壁塗装や張り替えと比べると、カバー工法は向く家・向かない家がはっきりしています。
デメリットも理解し、自宅に合ったリフォームを行いましょう。
- 外壁の下地に広範囲の異常(腐食、シロアリ食害など)がある
- 古い建築基準法(旧耐震基準)で建てられており、耐震性が低い
外壁の下地に異常があると施工できない
外壁カバー工法を施工できるかは、外壁の下地(したじ)の状態に左右されます。
外壁は家の骨組みである「柱」「土台(どだい)」「軒桁(のきげた)」などに、釘やビスで固定されています。この外壁を固定する骨組み(木材)を「下地」と呼びます。
カバー工法でも、新しい外壁を下地に固定しますが、下地に異常(腐り・シロアリの食害など)があると適切に固定できません。
このような下地の異常が広範囲におよぶ場合、外壁カバー工法の実施は難しいと考えましょう。
また、下地の異常に気づかず施工してしまうと、あとから補修できないというデメリットもあります。
外壁カバー工法を検討する際は、業者に下地の状態を調査してもらい、施工可能かを確認しましょう。
二重の外壁で建物が重くなり耐震性に影響する
外壁カバー工法のデメリットのひとつに、耐震性への影響があげられます。二重の外壁で建物の重量が増加し、地震の際の構造(骨組み)への負担が大きくなるためです。
金属サイディングは、ガルバリウム鋼板製「約4kg/㎡」・アルミニウム製「約2kg/㎡」と軽量ですが、それでも重量アップは避けられません。
とくに築50年以上の家は、古い建築基準法(旧耐震基準)で建てられており、もともとの耐震性が低めです。したがって、外壁の重ね張りでさらに耐震性が下がり、地震の際に不利になる可能性はあります。
耐震性への影響については事前に業者へ相談し、必要に応じて耐震診断を受けたり補強工事をしたりすると安心です。
古い壁と新しい壁の間に結露が発生しやすい
外壁を重ね張りすると、古い壁と新しい壁の間に結露(水滴)が発生しやすくなります。原因は、壁と壁の間にたまった湿気と内外の気温差です。
発生した結露を放置すると、以下のようなリスクがあります。
- 壁と壁の間にカビが生える
- シロアリが寄りつきやすくなる
- 水分が古い外壁に染み込んで下地を腐らせる
- 雨漏りのような症状を引き起こすことがある
結露を防ぐには、壁と壁の間に空気の通り道(すき間)を作り、湿気を逃がす必要があります。
そのため、外壁カバー工法では、古い壁と新しい壁の間に「胴縁(どうぶち)」という角材をはさんで間隔をあける方法が用いられます。
カバー工法で外壁リフォームする際は、結露対策も行ってくれる業者を選びましょう。
【どれを選ぶ?】外壁塗装・カバー工法・張り替えが向くケース
外壁塗装・カバー工法・張り替えには、それぞれ適したタイミングがあります。築年数や外壁の状態に合わせたリフォーム方法を選べば、費用とメンテナンス回数を削減可能です。
ここでは、外壁塗装・カバー工法・張り替えが向くケースをそれぞれ解説します。
築20年未満で外壁の傷みが少ないなら「外壁塗装」
築20年未満で外壁の傷みが少ない場合は、基本的に外壁塗装を選択すると良いでしょう。外壁に生じた軽度のひび割れ・はがれは、塗装前の下地調整(パテ・シーリングなど)で補修可能なためです。
一般的に外壁塗装は10年ごとの塗り替えが必要といわれ、コストパフォーマンスが良くないイメージがあります。しかし、最近は「フッ素塗料」や「ラジカル塗料」など、再塗装が15〜20年不要とされる高耐久塗料も販売されています。
また、カバー工法のように家の断熱性・防音性を高められる特殊な塗料(例:日進産業のGAINAなど)もあるので、合わせて検討してみましょう。
外壁の傷みは進んでいるが下地は問題ないなら「カバー工法|」
築20年以降で、外壁に以下のような症状がある場合は、カバー工法を検討しましょう。
- 外壁表面に多数のはがれがある
- 外壁が反ったり割れたりしている
- 全体的に傷みが激しく補修が追いつかない
この場合、張り替えも選択肢のひとつですが、張り替えと耐久年数が同等で費用を抑えられるカバー工法が選ばれることも増えています。
とくにモルタル外壁は構造上、張り替えができません。そのため、塗装で補修できないほど傷みが激しい場合、基本的にカバー工法によるリフォームとなります。
ただし、外壁カバー工法を行うには、下地に問題がないことが前提です。外観から下地の状態を判断するのは難しいため、カバー工法の業者に一度相談してみましょう。
以下の記事では、アルミニウム製の金属サイディングによる外壁カバー工法について詳しく解説しています。ぜひ参考にしてみてください。
外壁・下地の傷みが激しく全面的な補修が必要なら「張り替え」
外壁の傷みが激しく、かつ外壁下地に異常(雨漏りによる腐り・シロアリの食害など)がある場合は、張り替えを検討しましょう。
費用は最も高くなりますが、外壁が新品になり下地も全面的に補修できるため、建物の寿命を大幅に伸ばせます。
また、カバー工法と同様に外観をイメージチェンジできるほか、カバー工法では使用が難しい窯業系サイディングを選べるのも張り替えのメリットです。
外壁カバー工法の費用は「180~270万円」が目安
一戸建て(25〜35坪)の外壁カバー工法にかかる費用は、ガルバリウム鋼板製の金属サイディング使用時で「180〜270万円」ほどです。アルミニウム製の場合は、部材価格と施工費が変わるため「30〜40万円」ほどアップします。
ただし、上記は参考値であり、実際の費用は家の広さ(坪数)・階数・サイディングのデザイン、施工業者などによって変動します。業者選びの際は2〜3社から見積りを取り、工事内容や価格を比較検討しましょう。
また、外壁カバー工法では、自治体のリフォーム補助金を使える可能性があります。補助額は自治体ごとに異なりますが、おおよそ工事金額の5〜20%(上限は5〜20万円)ほどです。受付期間・対象工事・申請条件などの詳細は、最寄りの市役所に問い合わせてみましょう。
下表に、3つの自治体のリフォーム補助金について記載したので参考にしてください。
自治体 | 補助金額 |
---|---|
東京都目黒区「住宅リフォーム資金助成」 | 工事費用の10%(上限10万円) |
埼玉県川越市「住宅改修補助金制度」 | 工事費用の5% (上限5万円) |
長野県諏訪郡富士見町「住宅リフォーム事業補助金」 | 工事費用の1/2相当額(上限10万円) |
まとめ|外壁カバー工法は向く家と向かない家がある!採用するかはプロと相談して決めよう
外壁カバー工法とは「いまの外壁の上から新しい外壁を重ね張りするリフォーム方法」です。
張り替えより費用と工期を抑えられ、断熱性や防音性アップも期待できます。とくに築30年以上で外壁の傷みが激しい場合、外壁カバー工法は有力な選択肢のひとつです。
ただし、外壁下地の状態によっては施工できないなど、向き・不向きがはっきりした工法でもあります。
あらかじめ、専門業者に下地の調査を依頼し、施工可能かを確認しましょう。
弊社「リズムペイント」は、鎌倉市・藤沢市・逗子市を中心とした、外装リフォーム工事の専門店です。
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外壁リフォームのカバー工法についてよくある質問
外壁カバー工法はDIYでもできる?
外壁カバー工法は、時間をかければDIYも可能ですが、基本的におすすめできません。
高所での作業は転落の危険がある上、きれいに仕上げるには技術が必要です。
また、足場の設置や部材の購入費用は、個人より業者の方が安くできる場合もあります。
外壁カバー工法を実施してよいかの判断にも経験が必要なため、プロに依頼するのが確実です。
外壁カバー工法に火災保険は使える?
外壁カバー工法に限らず、住宅リフォームに火災保険を使うことはできません。火災保険の補償対象は、火災・落雷・台風など、偶然起こった事故や自然災害による損害のみのためです。
しかし、火災保険の適用が認められた補修工事(台風による雨漏り・屋根修理など)と同時にカバー工法を行えば、本来かかる足場費用を節約できます。
詳しくは保険会社やリフォーム業者に相談してみましょう。