外壁のシーリングが劣化したらどうすればいい?原因や補修方法をプロが解説

外壁材同士の継ぎ目を埋めるシーリング(コーキング)は、建物の耐久性を高め、家の寿命を伸ばす上で重要な役割を果たしています。

シーリングのひび割れや剥離といった劣化症状が見られた場合は、できるだけ早く補修することが大切です。

この記事では、外壁のシーリングが劣化する原因や、その対処法について詳しく解説します。

リズムペイントでは外壁のシーリングや塗装などのご相談無料で承っております。もしご自宅の外壁を補修・塗装すべきかお悩みの方は、ぜひお気軽にご相談ください。

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石田 雄二

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目次

外壁のシーリングが劣化している4つのサイン

シーリングの劣化は、進行度合いによって主に以下の4つのサインとして現れます。

これらにあてはまる症状が出ていないか、一度お住まいの外壁をチェックすることをおすすめします。

シーリングにひびが入っている・肉やせしている

外壁のシーリングにおける初期の劣化サインが、表面の細かなひび割れや、肉やせ(厚みが減ること)です。

これらは施工から5〜10年程度で発生する避けられない経年劣化です。外壁のシーリングに以下のような症状がないかチェックしてみてください。

外壁のシーリングのチェックポイント
  • 細かなひび割れがないか
  • 新築時より厚みが減っていないか

シーリングの軽度なひび割れや肉やせであれば修理の緊急度は高くありませんが、放置すると劣化が悪化する場合があります。

将来的な大きな損傷を防ぐためにも、この症状を見つけたら、次回の外壁塗装や補修の時期を検討し始めましょう。

シーリングが外壁から剥離している

外壁材とシーリングが剥離して隙間ができている状態では、雨水が侵入するリスクが高まります。

シーリングの剥離の原因の多くは経年劣化によるものですが、施工後わずか数年で剥離した場合は、接着剤(プライマー)の塗り忘れやシーリングの充填量不足などが原因である可能性もゼロではありません。

外壁材とシーリングに隙間が空いた状態のまま、長期間放置すると、壁の内部に雨水が入り込み、見えない部分の腐食を進めてしまうリスクがあります。

シーリングの剥離を発見した際は早急に専門業者へ点検を依頼してください。

シーリングに亀裂が入り破断している

シーリングのひび割れが進行し、中央部分から深く裂けてしまう状態を破断と呼びます。

ここまで劣化が進むと、本来の役割である防水性や、外壁材の動きを吸収するクッション効果はすでに失われている可能性が高いため、早急な補修が必要です。

外壁のシーリングが破断することによって生じるリスクは以下のとおりです。

外壁のシーリングに亀裂が入る・破断するリスク
  • 外壁材自体のひび割れや反り
  • 雨水の直接的な侵入による構造部の劣化

建物全体のダメージを抑えるためにも、大きな亀裂・破断を見つけた場合はただちに補修工事を手配しましょう。

シーリングが欠落している

シーリング材が完全にちぎれてポロポロと崩れ落ち、奥の下地材が見えてしまっている(欠落)のは、最も深刻な末期症状です。

すでに防水機能は機能しておらず、降雨のたびに壁の内部へ直接水が流れ込み、以下のような二次被害が発生するリスクがあります。

シーリングの欠落による二次被害リスク
  • 内部木材の深刻な腐食
  • 湿気によるシロアリの発生 など

シーリングの欠落がみられる場合は、たとえ室内への雨漏りが発生していなくても、自己判断で放置してはいけません。

内部構造の改修など、高額な工事に発展する恐れがあるため、早急にプロによる現地調査と応急処置を依頼してください。

外壁のシーリングが劣化する原因

シーリングの寿命は一般的に5〜10年ですが、環境や施工品質によって劣化スピードは大きく変化します。適切なメンテナンス時期を見極めるため、原因を知ることが大切です。

外壁のシーリングの劣化を早める主な要因は以下のとおりです。

ご自宅の環境がどれに当てはまりやすいか、一度セルフチェックを行ってみてください。

紫外線による変質

紫外線は、外壁のシーリングを劣化させる要因の1つです。ゴムのような弾力を保つための可塑剤(かそざい)と呼ばれる成分が、紫外線・熱・乾燥によって揮発したり、表面に滲み出したりすることで失われるためです。

シーリングの柔軟性が低下すると、外壁の動きに耐えきれず、ひび割れや剥離を引き起こします。

紫外線劣化を防ぐためには、以下2つの対策が有効です。

紫外線によるシーリング劣化を防ぐための対策
  • 上から塗料を塗って直接の被弾を防ぐ(先打ち工法)
  • 耐候性に優れた高耐久タイプの材料を選ぶ

むき出しの状態のまま長期間放置してはいけません。日当たりの良い南面などは劣化が早いため、定期的に状態を確認してください。

振動や熱による変形

外壁のシーリングは、建物の揺れや気温変化による外壁材の伸縮を吸収するクッションの役割を担っています。

しかし、長期間の伸縮が繰り返されると徐々に変形が進みます。結果としてシーリング材が弾性の限界を超えて硬化・脆化し、亀裂などにつながるのです。

特に以下の環境・条件下では、シーリングの変形が進みやすい傾向があります。

シーリングの変形が進みやすい環境の例
  • 幹線道路や線路沿いによる日常的な振動がある環境
  • 寒暖差が大きく、外壁材の膨張や収縮が起こりやすい環境

外壁材自体の割れといった二次被害を防ぐためにも、早めに専門業者へ相談しましょう。

施工不良

築年数が浅い、もしくは前回の工事から数年で外壁のシーリングの剥がれが生じた場合は、業者による施工不良が疑われます。

下地処理の甘さや手順の省略があると、本来の耐用年数を全うできず早期に劣化するためです。

シーリングの施工不良として多いパターンは以下のとおりです。

外壁のシーリングの施工不良に多い例
  • 接着剤(プライマー)の塗り忘れ
  • シーリング材の規定の厚み不足
  • 汚れを残したままの不適切な充填

シーリングの施工や補修工事を依頼する際は、保証の有無や過去の施工実績を必ず確認した上で、慎重に業者を選びましょう。

海沿い特有の塩害や強風を伴う雨による劣化

湘南エリアなどの海沿いでは、潮風による塩害や強風・豪雨といった過酷な気象条件により、外壁のシーリングが劣化するケースも少なくありません。

塩分が付着することでシーリング材の成分が化学的に分解・劣化しやすくなったり、強風や豪雨によってシーリングがひび割れやすくなります。

外壁のシーリングは、地元の気候を熟知した優良業者へ、定期的な点検を依頼することをおすすめします。

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外壁のシーリングが劣化したら補修すべき?放置するリスク

外壁のシーリングの劣化を放置することで、考えられるリスクは以下の3つです。

本章の内容を参考に、外壁のシーリングの重要性を理解しておきましょう。

建物内部が損傷し雨漏りや腐食につながる

シーリングが劣化して継ぎ目に隙間ができると、雨水や砂埃が外壁の裏側に侵入し、建物内部へ被害を及ぼす可能性があります。

具体例としては、壁材や柱など構造部の腐食、内部の断熱材の劣化やカビの発生、壁紙や天井のシミ、剥離などが挙げられます。

建物全体のダメージにつながるため、シーリングの劣化が見られる場合は早めに補修を行いましょう。

雨漏りのセルフチェックについては、以下の記事で詳しく解説しています。ぜひ参考にしてください。

建物の耐久性が低下する

シーリングには、外壁に加わる振動や熱の影響を吸収し、建物全体の耐久性を高める役割があります。

劣化によってこの機能が失われてしまうと、耐震性の低下や外壁本体の劣化・損傷に繋がるおそれがあるのです。

特に木造住宅の場合、シーリングの劣化によって雨水が内部に侵入し、木材の腐食からシロアリ被害に至る可能性もあります。

建物の安全性を保つためにも、シーリングが劣化していないか定期的にチェックしておきましょう。

断熱性能が低下し光熱費負担が増える

シーリングが劣化して剥離や亀裂が生じると、すきまから外気が侵入し、建物の断熱効果が低下するリスクがあります。

その結果、室温を適切に保てず体調不良を引き起こしたり、冷暖房の効率が下がり光熱費の負担が増加することも考えられます。

生活の質にも直結するため、シーリングの状態をこまめに確認し、劣化が見られる場合は早めに補修を検討しましょう。

外壁のシーリングが劣化したときの対処法

外壁のシーリングが劣化した場合の対処法は、大きく分けて「DIY」と「専門業者への依頼」の2つがあげられます。

本章では、外壁のシーリングが劣化した時の対処法を解説します。

DIYで補修する

外壁のシーリングをDIYで補修すれば、業者に依頼するよりもコストを押さえられるのがメリットです。

自宅にコーキングカッターやスクレーパーなどの道具や、シーリング材、プライマーといった材料がある場合はチャレンジしてみてもいいでしょう。

ただし、高所での作業や、コーキング材を均等に塗る技術が必要になるため、不安な方は専門業者へ依頼することをおすすめします。

ちなみに、シーリングではなく外壁本体についた小さな穴や傷であれば、パテを使用したDIYが可能です。詳しくは以下の記事をご覧ください。

専門業者に補修を依頼する

シーリングの劣化が広範囲に及んでいる場合や、高所作業が必要な場合は専門業者に依頼することをおすすめします。

DIYで補修するよりもコストはかかりますが、安全かつ確実にシーリングを補修できるのがメリットです。

補修方法には、空いてしまった隙間にシーリングを充填する「打ち増し」と、既存のシーリングを外して、新しく施工する「打ち替え」があります。業者にシーリングの補修を依頼したときの費用相場は、それぞれ以下のとおりです。

方法費用の目安(業者依頼時)
増し打ち500〜900円/1m
+高所作業時の足場代15~20万円
打ち替え800~1,000円/1m
(既存のシーリング撤去費用込み)

実際の費用は外壁のデザインや素材、目地(継ぎ目)の深さなどによって変動するため、個別に確認が必要です。

ちなみに、弊社「リズムペイント」では藤沢市・鎌倉市・逗子市エリアで外壁塗装や修理を承っております。シーリング劣化にお悩みの場合は、ぜひリズムペイントへご相談ください。

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外壁のシーリング補修を業者依頼するときの費用相場

外壁シーリングの補修相場は、選択する工法と足場仮設の有無によって大きく変わります。

一般的な戸建て住宅において、外壁のシーリング補修にかかる費用の目安は以下のとおりです。

外壁のシーリングの補修にかかる費用相場
  • 打ち替え工法:約900〜1,200円/m
  • 増し打ち工法:約500〜900円/m
  • 足場仮設費用:約15万〜20万円

外壁のシーリング補修工事は足場なしで施工できるケースもありますが安全かつ確実な高所作業を行うためには、補修単独であっても足場を組むことが原則です。

正体的なメンテナンス費用を抑えることも考慮し、足場代が一度で済む外壁塗装との同時施工もおすすめです。

まとめ|外壁のシーリングに劣化が見られたら早めに補修しよう!

外壁のシーリングは、雨風の侵入を防ぐ、振動や熱の影響を吸収するなど、建物の耐久性を高める役割があります。

しかしシーリングが劣化すると、亀裂や剥離部分から雨水や砂埃が侵入し、建物内部のカビや腐食といったトラブルが起こる可能性も考えられます。

大切な家を長持ちさせるためにも、外壁のシーリングに劣化が見られた場合は、早めに補修を行いましょう。

弊社「リズムペイント」では鎌倉・逗子・藤沢エリアを中心として外壁塗装・雨漏り修理を行っています。無料屋根外壁診断お見積もりも承っておりますので、まずはお気軽にご相談ください。

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外壁のシーリング劣化に関するよくある質問

外壁のコーキング(シーリング)は何年くらい持ちますか?

一般的なシーリング材の耐用年数は5〜10年程度が目安です。

ただし、日当たりの強い南面や塩害のある海沿いなど、環境によって劣化スピードは異なります。

近年では「オートンイクシード」などの高耐久シーリング材(期待耐用年数20~30年)も普及しており、長寿命な外壁塗料と合わせて使用されるケースが増えています。

外壁塗装とコーキングはどちらが先ですか?

業者によって異なりますが、リフォームの現場では先打ち(シーリングをしてから上から塗装する)が多く採用される傾向があります。

シーリング材の上から塗膜でカバーすることで、紫外線の直接的なダメージを防ぎ、シーリングを長持ちさせることができます。

ただし、塗料メーカーの多くは後打ち(塗装の後にシーリングをする)を推奨しており、工法の選択は外壁の種類や状況に応じて検討することが重要です。

ただし、クリヤー塗料(透明な塗料)を使用する場合は、塗膜のひび割れを防ぐために後打ちを採用するのが一般的です。

コーキングとシーリングの違いは何ですか?

建築現場においては「コーキング」と「シーリング」はほぼ同じ意味として扱われており、どちらの呼び方でも問題ありません。

ただしJIS規格(日本工業規格)上では厳密に区別されており、油性のものを「コーキング材」、油性以外を「シーリング材」と定義しています。正式名称としてはJIS規格で「シーリング」が採用されています。

英語の語源的な違い(Caulking=隙間をふさぐ・水漏れを防ぐ(元は船の木板の隙間を防水する作業から)、Sealing=密閉する)はありますが、職人や業者によって呼び方が違うだけで、行う工事内容や材料に違いはありません。

この記事を書いた人

石田 雄二のアバター 石田 雄二 株式会社ユウジニアス 代表取締役

リズムペイント(株式会社ユウジニアス)の代表取締役。湘南生まれ湘南育ちの職人社長。昭和49年生まれで、高校卒業後から鉄骨塗装、21歳より建築塗装に携わり始め、今も塗装の仕事を行い続けている。1級塗装技能士をはじめとした塗装に関する資格を10個持っている塗装のプロフェッショナル。

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